はじめに
緑茶は日本人に欠かせません。中国には烏龍茶がありま すが、茶葉の木は緑茶も烏龍茶も同じですから東アジアの人々にはお茶は欠かせないものといえます。我が国のお茶の消費は 平成10年頃をピークに減少してましたが、この1、2年消費は 回復しています。茶葉の生産は静岡県 と鹿児島県が二大産地で両県が全国の数十%を抑えています。さて、消費は緑茶の 1/10ですが、烏龍茶をダイエットを意識しながら紹介します。
烏龍茶とは
原料の葉は緑茶と同じですが、茶葉に加工する製法に違いがあります。烏龍茶 は採取した生茶の葉の表層部分を発酵させ、葉の中身は緑の葉の状態を残すため発酵の途中で加熱し、発酵を止める半発酵処理がされます。緑茶は発酵しないよう生茶の葉を茶葉収穫後すぐ に加熱処理します。
烏龍茶の嗜み方
消費者に届くときの茶葉のサイズ・形態は烏龍茶も緑茶も様々です。抹茶は粉末化して植物繊維を一緒 に口に入れるお茶ですが、緑茶も烏龍茶も葉をいろいろな大きさに刻み姿を整えて売り出しています。
烏龍茶は葉をほとんど刻まず、揉んで丸めてます。緑茶は一般に茶葉が 細かいので茶釜や茶こしが必要です。烏龍茶も基本は同じですが、葉のサイズが大き いので茶碗やコップに茶葉を入れて熱湯を注げば、時間とともにお茶の味が出て葉は底に沈み、温度を感じながら嗜むことができます。筆者が30年前に中国政府との商談の時に、烏龍茶葉の入ったコップに事務の女性が熱湯をつぎ足しサービスをする姿がありました。
烏龍茶の由来は烏の如く茶葉が黒く、龍の如く熱湯のなかで茶葉がうねるという説が有力です。
烏龍茶の効用
お茶から溶け出す様々な成分量は極めて少量ですから、身体への影響は急には表れませんが、製法の違いから抽出成分や栄養素が違ってきます。緑茶は緑が残っていますので、ヴィタミンCが豊富です。風邪の予防やお肌に良い と言われます。烏龍茶は飲む量と食事との組み合わせたうえに、運動を適切にすればダイエット効果が期待されるでしょう。習慣化すれば1ケ月で1㎏、運動と食生活を組み合わせると3ケ月で8㎏の減量したとの話もあります。
以下に烏龍茶の主なる健康・ダイエット関連成分と効用です。
1.烏龍茶のカフェイン
カフェインは交換神経を刺激し脂肪燃焼を助け、運動をすると体脂肪の燃焼が進みます。
2.抗酸化作用を持つサポニンが脂肪を分解
サポニンは食材の脂肪分を分解するばかりか、腸管内の脂質をも分解します。更に血液中のコレステロール値を低下させると言われています。
3.半発酵させている結果、特有の烏龍茶重合ポリフェノール
ポリフェノールは脂質分解と吸収の働きをする消化酵素の膵リパーゼの働きを抑制するそうです。そのため、体内に入った脂肪は消化吸収されず体外へ排出され、中世脂肪の減少や体内脂肪の減少でダイエット効果が見られるのだそうです。
ポリフェノールの一種であるメチル化カテキンは花粉症予防に有効と言われています。
4.リラックス効果のあるテアニンというアミノ酸の一種が含まれます。
ダイエットをイメージした烏龍茶の飲み方
・ 必要なものを消化し、過度の脂肪分を排出する烏龍茶の能力発揮には食事と同時か食後が基本です。空腹時に飲むのはダイエットと関係が無くなります。
・ 多くの先陣のアドバイスは一日6~800mlの摂取です。
・ カフェインは脂肪燃焼を促進し、テアニンのアミノ酸は筋肉増強に効果がありますのでエネルギー消耗型の運動前に飲まれれるのは良いと思います。
・ 烏龍茶に先ずは慣れて、好きになりましょう。私は緑茶との併用ですが、コーヒーも美味しいですし烏龍茶も楽しみです。
産地の好み、台湾烏龍茶
烏龍茶は中国本土福建省産、台湾凍項産、新竹県産など多々ありますが、日本でもお茶の産地では生産され、サントリーや伊藤園さん等はボトル烏龍茶を出しています。中華料理店で出されるお茶は台湾か中国本土製ですね。茶葉は高価ですが、やはり美味しいです。
以下に台湾烏龍茶のアマゾンでの売れ筋順に並べました。高級品が並んでますが、試してください。なかなかのお味です。
烏龍茶に親しみ、ダイエットを烏龍茶に期待の方に
それにお勧めが「黒烏龍茶」です。これはサントリーが特定健康用食品として認可され、登録された商品名です。製法は分かりませんが、烏龍茶の濃縮バージョンです。特に烏龍茶重合ポリフェノールが濃化しているので、脂肪の吸収を抑制し体外排出を促進します。ダイエット中の方には油濃い食事の後には必須です。
飲む量は夕食時ペットボトル1本ぐらいが推奨のようです。お試しください。