はじめに
シェイバー、髭剃りは外刃と内刃の小さな直角の角に毛を鋏み押し切り「せん断」します。切れ味は外刃と内刃の角の硬さと鋭いさと直角度が決め手になります。ところで、刃の素材となる高炭素特殊鋼薄板は鉄鋼二社と特殊鋼二社で生産され、規格はほゞ同一です。又刃の加工工作機械も同仕様のものが活用されていると推察します。そうなると製造面でのブラウン・パナソニック・日立の三品種の品質格差を提示することは難しいです。 使ってみて、どのような条件で、どのメーカーが最適かを判定せざるを得ません。 そこで、価格が1.5万円程度の三枚刃の三メーカー品を使ってきました。パナソニックと日立は国産で刃の形状がほぼ同じですからブラウンと国産品の独日製品比較になります。
そのユニットが結構高額(普通品ならシェーバーの数割でしょう)ですから、刃先ユニットを2回交換するなら最新のシェーバー新規に購入する方が経済的となります。タイムセールなどに出会えば、お得にもなります。
ブラウン シェーバー と国産髭剃り(パナソニック)の形状の違い


・ 右のイラストの左がブラウンの髭剃り内外刃のユニットの姿です。ブラウンは刈り上げ用と髭剃り用のユニット刃を取り外しブロックにしています。右の左図はそのユニットですが、内刃が外刃と一体になっているので、分解しないと見えないです。 外刃のブレードは外せますが、再度組み込みは丁寧な作業が必要ですから、素人はやらない方が良いでしょう。外刃は円弧部が他より太く、凹み易くなっています。
・右の右図はパナソニックの外刃を外した姿です。内刃が左右に振動(往復する)する構造です。 一見、内刃の奥行(幅)が細いです。内刃は左右に振動するだけですから外刃との密着度が高かくなり、髭の切れ味は刃の角の鋭さがある限り快適となります。
私が使ってみて、製品の違いをみた
硬軟のある顎から口回りの肌に刃先ユニットが密着させ、髭剃りしますが、ブラウン製品は刃先ユニット(ブレード)がやや大きく、浮き沈みがあるので、肌との密着度を広く維持する能力を確保しています。但し、外刃が変形することは内刃との密着が一時離れ、瞬間的に髭切れを悪くなるでしょう。外刃が太く変形し易いと肌と刃の接触が広がり、髭の多い人の剃り残しをミニマイズするでしょう。 一方、パナソニック製は刃先ユニットの外刃と内刃が密着して相互に動くので髭の刃切れは鋭いです。但し刃先ユニットが高精度に組み上がっているので、肌との接触エリアが狭く、シェイバーの動かしに慣れが要るようです。髭切れはこちらが良い気がしますが、私は髭が少ないので評価が甘いかも。
性能差異
① 寿命 外刃の寿命は1年、内刃が2年目途になっています。交換刃に純正相当品が多く出回っていますが、見た眼では差異が分かりません。刃の成分・成形工程・熱処理が純正品より低いと見做さねばなりませんから、純正品相当の寿命は純正品とイコールでないことをご認識ください。 ➁壊しやすさ ブラウンシェイバーの外刃は他社成否より大きく、刃垂直向にに柔軟性があります。これは顔の凹凸への追随性が良いことでもありますが、逆に何か異物、不幸にして硬いものに刃の穴をひっかける危険度が高くなります。外刃を使用者が外せるので、外した後にひっかけの危険性が高まります。私もどこかに引っ掛け外刃を一個無駄にしました。 ③濃厚髭使用者にはブラウンの外刃は柔軟対応性を持っているので、丁寧に使っていただくことが前提ですが、お勧めです。逆にいえば壊し易いですね。 ④薄髭のシェイバー使用者にはパナソニックシェイバーがお勧めです。外刃と内刃が硬め(作動包囲が制限)されていて外刃と内刃が精密組み立てになっているので、髭の切れがシャープです。外刃の曲率が小さいので、手動の精密作動の気配りが少し必要ですが、私のような薄髭用にはこちらが推奨です。
まとめ
シェイバーのオーソックスな選択対象メーカはブラウン、パナソニック、日立ですが、他に中国製を始め多々あります。今回いろいろ事情があり1万円強の三社の製品を使うことになってしまったので、使用経験をお伝えできました。基本技術を見た眼だけで差異を見抜くことはむずかしいですが、一年前後の試用経験で違いに遭遇できましたので、あえて紹介いたしました。使う方の状態が大いに違うので、シェイバーの優劣を決めつけるのは難しいですが、ご参考にしてください。
あとがき
昔の髭剃りは、今も散髪屋さんが顔を仕上げてくれる時の髭剃りのやり方であったでしょう。安全カミソリが開発されたのは1901年で、今も残るジレット安全カミソリの登場です。その20年後には電気髭剃り器が発明されています。 いずれの方式も鋼のシャープな刃先で毛を切ることになりますから、刃先の摩耗は避けられません。ナイフの刃先は研いでシャープさを再生できますが、電気シェーバーの刃先ユニットは使い捨てです。寿命も1年ぐらいです。今のところ、画期的な長寿命刃先材料の出現が見込めません。この交換刃は高価で、全体価格の6,7割にもなりますので、大事に使っていただきたいものです。定期的洗浄を行い、異物を刃先ユニットに残さないことと、適宜シェイバー要潤滑油を滴下してやることをお勧めします。
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