陽が照らないと洗濯ものが乾かないからとイライラが募る。湿度が高く部屋がジメジメしてればカビは生えるし、害虫類が寄ってくるし、異臭も発生してくる。手っ取り早いのが除湿器即ち乾燥機となる。クーラーを除湿にして風を当てるのもあるが、効率は悪いし不経済ではある。部屋の除湿にも応用できる乾燥機の手配が常道である。
湿度を下げる、乾かす
湿度とは一定容積の大気中の、ある温度における水蒸気量の最大含有可能水蒸気(露点)に対する比率です。大気中の水蒸気含有可能量は温度とともに増大しますから、気温が上がると益々じめじめ感が出てきます。人によって差はありますが、人間がじめじめ感を意識し始めるのは湿度50%ぐらいです。
湿度を低下させる技術
むしむし感が堪えられないと冷房を入れるの が常套手段ですが、これは湿度の性質である 大気の温度を下げて大気の水分保持能力を低 下させる原理に沿ったものです。要するに湿 度の高い空気を冷やし大気中の蒸気を水に変 換させ、水を集めて取り除けば湿度が下がる と言うことです。
装置としては二種類があります。コンプレッ サー式除湿器とデシカント式除湿器です。前者 は冷媒をコンプレッサーで圧縮し、熱交換器内で放散させて温度を下げ、熱交換器を大気と接触させて大氣の温度を下げて湿分を水として集めるのです。冷えた大気は加熱して元に戻します。構造的には右図の上に示しています。
デシカント式はゼオライト等の乾燥剤に大氣を接触させ水分を吸着させ、吸着材を加熱して熱交換で水分を取り出す方式です。右の下がその構造概要です。
コンプレッサー式とデシカント式除湿器の機種選択
値段はコンプレッサーを使う方式は部品が多くなりますので、高価になります。コンプレッサーの音を気にされる人おられます。低温になる冬季には除湿能力が低下する弱点はあります。
デシカント式は加熱工程があり、やや室内の温度を上昇させがちなので夏は嫌われるようです。しかし、安価で除湿性能が気温の影響を受けないので需要は強いようです。ということで両者を内蔵し、季節で使用を切り替えるハイブリット方式も人気があります。
折角だからと、部屋のタバコやペットの臭気除去に活性炭フィルターや衣類の生乾き臭を軽減できるプラズマクラスター機能などの付加機能を装備した製品も出回っています。 アマゾンのサイトを以下に紹介してきます。
洗濯室内物干し竿
洗濯ものをベランダで太陽の陽を浴びて自然乾燥したいが、そうもいかない時は室内で「物干し」する。その時、冬ならばガス暖房機や電気ストーブと組み合わせれば良いし、
乾燥機が乾燥風を出してくれるなら、それを活かす。何れの時も物干し竿と称する洗濯ものをぶら下げ、乾燥機やストーブのそばに洗濯ものを置ける小道具が要る。物干しスタンド等である。
床掃除も除湿の一環
自働掃除機は海外勢に先を越されたがパナソニック等が自働機を売り出した。能書きによれば、センサーにレーザー、超音波、赤外線の三種類を装備し壁や家具ぎりぎりまで掃除するとの事。さらにカメラとセンサーによるSLAM技術を使ってゴミの多い処を地図に記憶して効率的に掃除すると。勿論スマホ遠隔操作は可能である。少々お高いが、面白いです。
そこにルンバが対抗品売り出した。部屋のレイアウトを読み、掃除エリアを記憶して指定エリアを掃除する。更にゴミを袋に入れて自分のゴミ箱に投入してくれる。
前書きが長くなったが、床(絨毯やカーペットも含め)はゴミ+湿分+細菌・害虫が集まっている。掃除器でゴミ・ホコリ・水分を除去する。掃除はルンバでも何でも市販の掃除機とほうきで対応する。
面白いドイツのケルヒャーの掃除機
ケルヒャーは大型床掃除機などの分野での世界的メーカーだが、昨年欧州の家庭用にフロアークリーナーを売り出したところ大ヒットし、日本にも進出し始めている。もともとビルのフロアーやホテル会場の床掃除用の大型モップ掃除機などの実績を持つ実力企業である。
欧米文化は土足で家に出入りするから、定期的にモップで水洗いしている。乾かすことも含めるとなかなかの作業量にはなる。そこで、同社は水を使ってローラーで汚れをとるフロアークリーナーを発売し、大ヒットしている。アマゾンにもある。
掃除機に投資をし、労力を掛けて自宅掃除を忌避される方は掃除のアウトソーシングとなります。未だ元気高齢者の人口は多いので、お手伝いはカネしだいのように見えますが、手軽に手配が難しい場合もあるでしょう。年々費用は値上がり傾向ですし、結局長い目では出費は増えます。